レポート1 2012年9月

読者のみなさん、私の最初のレポートです、職業訓練が始まった8月20日から9月末までの期間の活動内容です。

新しいことを始める初日は誰でもそうだと思いますが、私も緊張で少しお腹をキリキリさせながら、大きな好奇心をもって新しい職場(職業訓練受入れ事業体)を訪れました。

まず訓練施設の案内と説明、上司の紹介、そして私達が身につける防護装備の着付けと説明がありました。そして、フライブルクで一番高い山「シャウインスランド」や、一番高い木「森の主」などのスライドを見せてもらいました。ここで一緒に活動する森林作業士の訓練生は5人です。

特筆すべきは、フライブルク森林署が、森林作業士の訓練事業体として、優秀賞 を受けたことです。森林署の署長ブアグバッハ氏は、その評価結果を報告し、訓練生の先生であるマイスターのベルント•クラマー氏、並びに区画担当森林官のベルンハルト•フリードマン氏に祝辞を述べ、彼らの功績を讃え、我々訓練生に、これからの職業訓練に対する励ましの言葉を述べました。

次に日からは、直ぐにチェーンソーの講習が始まりました。チェーンソーの正しい使い方、絶対にやってはいけないこと、全般的にどう扱うのか、など基本的なことを教わりました。その後、木の伐倒、切断のデモンストレーションがありました。マイスターのベルント•クラマー氏は、非常に丹念に正確に教えてくれました。最初にしっかりとした基礎を身につけることが大切だ、とクラマー氏はいつも言います。

また先輩の訓練生達も、私たち初年度生にたくさんのことを教えてくれます。専門的なことだけでなく、訓練施設での決りごと、どこにどのようなものが保管されているか、どのような振舞に心がけなければならないか、個々のテーマでどのようなことが重要かなど。ですので最初はまず、知らない場所と環境に馴れ親しむことに専念します。

フライブルク市森林署は、森林作業士訓練生のためだけの独自の訓練施設を持っています。訓練生を訓練する他の事業体ではこれはありません。他の事業体では、訓練生は、作業員チームの通常の仕事に沿って学んでいきます。フライブルクにあるこの別途の訓練施設はとてもいいと思います。

さて、これからが本番です。チェーンソーで切断練習の後すぐに、最初の伐倒木が我々を待ち受けていました。尊敬と畏敬の念をもって、私たちは1本目の木を伐倒しました。講師のマイスターは、私たちの作業をビデオに撮りながら、絶えず私たちの側にいて、指導をし、作業プロセスの安全をしっかり確保してくれました。私を含めた職業訓練1年生の3人は、それぞれマイスターと一緒に木を伐倒し、職業訓練3年生のデニスが倒れた木をウインチで道まで引っぱり出しました。その後、私もデニスの牽引作業を手伝いました。彼は私に作業手法と、それが大まかにどういう理屈で行われるのか説明してくれました。伐倒木は、その都度一本一本、伐倒方向や、伐倒後の回避方向、ツル、安全、人間工学(肉体的負荷)について、みんなで話し合いました。最初にこのような基本的な事柄をしっかりと身につける事が大切なのです。伐倒に関するこの話し合いの際は、まず伐倒した本人が、なぜそのような手法を用いたのか、または何が思ったよりうまくいかなかったかなど、最初にみんなに説明します。マイスターのベルントはそれに対して補足をし、何が正しかったか、何が間違っていたかを明確に整理して説明します。このやり方で、すべての作業プロセスが結びつけられ、ステップ•バイ•ステップで少しずつ上達していきます。ベルントは、「木を一本切るごとにお前達のレベルは上がる」と言います。

最初の2週間、フライブルク市森林署の訓練施設で訓練を受けたあと、私は、ケーニッヒスブロン林業教育センター(学校)で1週間の「導入コース」を受けました。BW州各地の事業体で私と同様の2年間の職業訓練を受けている訓練生がみな、そこに集まります。この導入コースの1週間では、各研修事業体で行った基礎をもう一度しっかりと、理論面と実践面から学びます。道具•機械、森林生物学、木材収穫、枝払い技術、素材生産分野の計算などの科目があります。広いBW州全域から訓練生が集まってきますので、この教育センターには訓練生が泊まれる宿泊施設もあります。ここでの授業は、1週間から3週間単位のブロック(集中コース)形式になっています。私の次回の授業は、1月に3週間のブロックです。

フライブルクに戻ってからは、若い林分の手入れ(下草刈りや除伐)を行いました。ここでは、樹種に関する知識を応用することができます。ベルントは、私たちに、若い林分の手入れのメソッド、選別基準、作業手順、目標と目的を、実演しながら教えてくれました。若い林分の手入れはいくつかの段階がありますが、森づくりにおいて、もっとも形をつくれる作業です。だからこそ、定められた森づくりの目標をしっかりと見定め、最良のメスを入れることが重要です。

また上記の作業と一緒に優勢木の価値創出のための枝打ち作業も行います。幹の30〜50%の高さまで枝を取り除くことによって、森づくりの最終目標である節のない価値の高い材の生産につなげます。

木食い虫の罠にどれだけ虫が入っているかの観察も、現在林地でこの害虫がどれだけ活発なのかを知るために行います。

9月の後半の2週間は、私はフライブルクのロスコップフエリアのプロの森林作業員チームと一緒に働く機会を得ました。わたしにとってとても印象深く貴重な時間でした。プロのチームと毎日一緒に作業し、森林作業士の日常を実際に体験できたことは、とても楽しく、たくさんのことを学べました。何ができるか、またはできないか。長くためらうことなく、作業が行われます。経験豊かな森林作業士たちは、私ができそうだと思う作業をやらせてくれました。私が任せられた主な作業は、伐倒された木の枝払いでした。チームは私も入れて4人でした。木寄せ作業が1人、伐倒が1人、路上での造材•仕分け作業が1人、そして訓練生の私。徐々に私が任される作業の範囲も広がっていき、マシンの運転もするようになりました。

2週目の最後の方では、伐倒作業も大分任されました。練習を積むに連れて、経験豊かな作業士達によるサポートによって、安心感が増し、自信がついてきましたが、 伐倒する人間のしっかりと制御する目が絶えずありました。2週間、プロの作業員チームと一緒に収穫作業をすることができましたが、作業効果、生産性、組織、安全、チームワークというのもが、実際の作業の中でどのような意味をもっているか、理解できました。私にとって、かけがえのない経験でした。

次のレポートは10月に続きます。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏、ベルンハルト•フリードマン氏、氏並びに、このレポート書く機会を与えていただいたフライブルク市に感謝の意を表したいと思います。

パウル•ランゲ

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