レポート9 2013年5月

親愛なる読者のみなさま。フライブルク市有林における私の森林作業士職業訓練に関する9回目のレポートです。5月の活動を報告します。

森林作業士職業訓練コンテストのトレーニングと入賞のあとは、再びフライブルクの事業体に戻り、実習です。数日、日常的に作業をしたあと、特別な任務が与えられました。

私は、ロスコップフ区画の超大径木の伐採集材作業に割当てられました。ロスコップフ区画は大径木で有名ですが、今回はとりわけ大きな木でした。収穫したほとんどの木が1本あたり10立米以上でした。このような特別な伐採集材作業は、おそらく今回限り、 私のこれまでのキャリアと今後も含めて 、二度と体験できるものではないと思います。

太さだけでなく、木の高さにも感動しました。伐倒する木で、直径1m以下のものはありません。高さは50〜60m。65mの木も1本ありました。

私がどれだけ感激したか想像できると思います。では、ここに作業の手順を説明します。

この伐採場所では、すべての木で油圧ジャッキを使用しました。というのは、ダグラスファーの大径木のほとんどが斜面の下に立っていて、背が高いだけでなく、谷側に傾いていましたので。それほど傾いていなくても、背が高いので、それを逆向きに倒すのにはものすごい力がいります。谷側には山小屋と公道があり、木が傾いている谷側に倒して出す事が不可能だったので、油圧ジャッキを使用して、山側に倒さなければなりませんでした。また、天然更新して育った若木もたくさんあり、視界も悪い、という難しい状況でした。

ですので、油圧ジャッキは必須のアイテムでした。油圧ジャッキを使用する伐採には、その準備と実践に時間がかかります。しかし作業の工程に、落ち着きと一定のリズムをもたらしてくれます。ゆっくりとしたテンポで作業は進みますが、1本あたりの体積が大きいので、1時間あたり平均10立米の収穫量になります。ちょっと信じられないかもしれませんが、これが大径木収穫です。大径木収穫のメリットをいくつか挙げます。大径木の場合、経済収益性が上がります。というのは、小中径木に対して、同じボリュームで、伐採、枝払い、造材の本数が少なくなるからです。ウインチでの集材も、一本あたりのボリュームが大きいので、効率的にコストも安く作業することができます。またゆっくりとしたテンポでできるというのもメリットです。その他いろいろなメリットがあります。

今回の作業では、一本の大径木を4種類の用材に玉切り造材しました。高級材からパーティクルボード用などの低質材まで。60%以上が価値の高い家具や建築用材でした。このような大径木の集材には、しっかりと転圧された強固な道の上で、力の強い大型のマシンで木を引っぱり出すことが必要です。私が伐倒させてもらった木で一番大きな木は、20立米でした。おそらく、生涯、二度とこのような大きな木を切る機会はないと思います。

この月のもう一つの大きな行事は、職業訓練コンテストの連邦大会出場に向けた1週間の特別トレーニングです。農業研修所に宿泊しました。この1週間のトレーニングでは、入賞した3人が、個々の競技種目を、しっかりと個人練習しました。まず、トレーナーが、訓練生の私たちに、ここの競技種目の困難な部分と点数を取るのに重要なポイントを教えてくれました。そのあと、個々でトレーニングし、その間、お互いに相談し合ったり、トレーナーに助言を求めたりしました。

実技と理論の競技があります。枝払い、伐倒、植林、植物と樹木の種類当て、そしてコウモリの巣の作成が実技です。理論競技は、一般知識、専門知識、そして森林作業士という職業に関するプレゼンテーションです。ここで、ずべての競技に関して詳しく説明することは、紙面の都合上できませんが、写真から、その内容を想像していただけるでしょうか。連邦大会に出場する3人の訓練生は、自分自身で納得するまでトレーニングしただけではありません。トレーナーが個々の競技のビデオを撮り、それを見て分析もしました。トレーニングの週の終わり、みんなまだパーフェクトじゃないこと、さらにトレーニングし、改善しなければならない部分がわかりました。それぞれで、家でやれる自分のトレーニングプランを作成し、興奮とやる気をもって家に帰りました。

次のレポートは6月末です。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏(講師マイスター)、ベルンハルト•フリードマン(森林官)、そしてフライブルク市に、このレポートを書く機会を与えていただいたことに、お礼の言葉を述べたいと思います。

パウル•ランゲ

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