レポート6 2013年2月

親愛なる読者のみなさま、フライブルク市有林における私の森林作業士職業訓練に関する6回目のレポートです。2月の活動を報告します。

今年の2月は例年より寒く雪が多く降りました。職業専門学校(林業教育センター)から再びフライブルクの現場にもどり、教育センターで学んだことを、現場で応用し、深めることができました。4月に開催される職業競技会に向けて、必要とされる技能をトレーニングすることができました。実際の作業で練習することほどいいものはありません。

この月の最初、私たちが伐採作業を開始したときは、湿ったそれほど寒くない天気でしたが、その後、重い雪が降り、作業を途中で中断しなければなりませんでした。滑りやすく、走行するのが難しくなった道と、伐倒木が滑る危険性が高かったことが、その理由です。

でも他の作業が私たちに与えられました。湿った重い雪で、いくつかの木が雪折れ、雪倒れし、一般車道を塞いでしまい、それらを片付ける作業です。通常、消防署や道路管理部署が担当する仕事ですが、ウインチとチェーンソーで作業を手伝いました。写真でその様子がわかります。桜の木が道路に倒れました。私たち森林作業員は、倒れた木を切断し、道路脇に引っぱり出す作業をして、消防団を助けました。土壌がたくさん降った雨で柔らかくなり、その後に重い雪が降ると、樹冠に負荷がかかり、木が根こそぎ倒れたり、大きな枝が折れたりします。ここでは、幸い誰も怪我をしませんでした。 

大きなオークの木が根こそぎ歩道の上をまたいで湖に向かって倒れた状況もありました。ここでは、必要最低限のことを私たち森林作業員チームがやりました。まず、木を玉切りにし、道を再び通行できるようにしました。この木の元だまの部分は、製材用の品質がありました。ここで私は、根株を切断する作業の練習をすることができました。根株をワイヤーでしっかり固定しました。根株が作業の途中でチェーンソーマンの方向に倒れないようにするためです。また、根株がワイヤーで引っぱられて後ろに倒れないように、添え木もしました。このように根株をしっかり制御すると、木の張り状況に影響を与えられ、最適な切断順序で作業する事ができます。また、チェーンソーの刃が木に挟まった際に、ワイヤーで引っぱって直ぐに抜く事ができます。

 

雪が降り積もるにつれ、私たちが現場でできる作業も限られてきましたが、その「制限」を利用して、つぼみと枝の標本を作成しました。最終的には、葉と種子とつぼみ、その他個々の木や灌木の樹種特性を部位を集めた標本集になります。森の中に入って様々な枝を拾い集めました。特に広葉樹の場合は、夏と冬で大きな違いがあります。森林作業士は、冬でも木を識別できなければなりません。間違った樹種が切られることは避けたいですので。このような標本を作成することは、ドイツ、少なくともBW州では、森林作業士の資格を取得するための義務になっています。みんな、誰が一番多くの種類を部位を集めるか、他の同僚に負けないように競争心を燃やします。

2月に行ったその他の作業は、湿地の森モースヴァルト地区に行って、材価をあげるための枝打ち作業です。梯子とのこぎりをもって10メーターの高さまで登り、枝打ちをします。私たちが行ったのは樹高15〜20mのオークでした。枝打ちは通常、高級な材を育て、将来その丸太を収穫するために行います。枝をなくすこのプロセスですが、通常、若木を密にそだて、下のほうの枝に光が当たらないようにして、下枝を枯れさせる、という風に、できるだけ自然の力を利用して行います。広葉樹は、そのようにして枝が枯れると、自然に枝が落ちます。針葉樹の場合は、枝が枯れさせられても、自ら落ちないので、通常、人工的な枝打ち作業を行います。

広葉樹の枝打ち作業はだから、とても例外的なものです。通常は自然に枝が落ちるようにしますが、それができない場合は、人の助けが必要です。この林分は、害虫の被害があり、オークの葉っぱが食べられました。それによって、幹の下部に光が当たり、細い新枝、ドイツ語では「粘着枝」とも呼ばれる枝が生えていたので、これを除去する必要がありました。また、2003年の夏に大きな干ばつの被害があり、それにより、幹に陰をつけていた灌木や下層樹が死滅してしまい、下層の幹に光がさらに当たるようになりました。

この作業はいくつかの異なる手順があります。私たちに与えられたのは3mと5mの2つの梯子、そしてノコギリ、木登り安全ベルトでした。まず、地面から届く高さまで枝打ちします。次に3mの梯子を使い、届く高さまで枝を切ります。次にその上に5mの梯子を繋いで8mの梯子にし、届く高さまで切ります。身長と手の長さを加えると、およそ10mの高さまで届くことになります。この作業で重要なことは、高い位置で作業しますので、平静を保つことです。安全ベルトが、後ろに倒れないように、体をしっかり押さえ、それによって2つの腕を使って枝を切断することができます。この作業のいい点は、上からの眺めがいいことと、チェーンソーの排ガスと騒音がないことです。

次のレポートは3月です。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏(講師マイスター)、ベルンハルト•フリードマン(森林官)、そしてフライブルク市に、このレポートを書く機会を与えていただいたことに、お礼の言葉を述べたいと思います。

パウル•ランゲ

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