レポート5 2013年1月

親愛なる読者のみなさま、フライブルク市有林における森林作業士職業訓練に関する5回目のレポートです。新年1月に行ったことを報告します。

この月はずっと「専門学校」で教育を受けました。この学校は、「ケーニッヒスブロン林業教育センター」といい、シュベービッシュ•アルプ地域のハイデンハイム市近郊のケーニッヒスブロンにあります。

最初のレポートに書きましたように、森林作業士の職業訓練は通常3年間です。ただし、アビトゥア(高等教育の卒業資格)を持っているものや、すでに他の分野の職業訓練を受けているもの、もしくは18歳以上(成人)の人は、森林作業士の訓練期間は2年間になります。私は、職業訓練の前にアビトゥアを取得していますので、この2年間のコースです。

バーデン•ヴュルテンベルク州で2年間の森林作業士職業訓練を受けている訓練生が、決められた期間に、この学校に集まります。広い範囲から人が集まるので宿泊施設もあります。

通常の3年間の森林作業士職業訓練を受けている訓練生は、オッフェンブルク市近郊のゲンゲンバッハにある学校「マッテンホーフ林業教育センター」で定められた期間に授業を受けます。こちらの学校は、職業学校の性格をもち、森林作業の専門分野の授業だけでなく、一般教養科目の授業も行われます。

このように組織的に2つに別れているのは、ドイツの中ではバーデン•ヴュルテンベルク州だけです。他の州ではそうではありません。バーデン•ヴュルテンベルク州は、ドイツの中で、もっともたくさんの森林作業員を養成しています。その数は、1学年約150人です。このように数が多いので、2年間の短縮コースを分離して運営していくことが可能なのです。他の州では、そうすると人数が集まらないので、できません。

全ての職業訓練生は、各地の事業体で、訓練生として雇われています。私の場合はフライブルク市です。事業体においては、マイスターの資格をもった講師から、必要なことをいろいろ教えてもらいます。大半の時間は、事業体での実践訓練で、定められた期間に、何度か短期で専門学校や職業学校(林業教育センター)を訪問し、そこで主に理論的な講習を受けます。また、この学校での講習には、各訓練事業体の状況の違いや訓練生のレベルの違いを埋め合わせるという意図もあります。

また、学校(林業教育センター)では、最新の技術や作業手法、道具の使い方やメンテナンス、樹種や生物種、その他多くのテーマに関する講習が行われます。

2年目の終わり、中間試験があります。この試験は、受かるか落ちるかが問題ではなく、各訓練生と訓練事業体の能力と知識のレベルを見て、どれだけ必要なレベルに達しているか、どこが足りないか、確認することが目的です。

卒業試験は、学校(林業教育センター)で行われます。その試験がどのような分野でどのような得点の構成になっているのかは、次のレポートで紹介します。

学校では、機械の正しい使い方に関する講習があります。例えば、トラクターやスキッダーの操作や運転の仕方、マシーンの安全装置のことなど。これらは、将来、森林作業士として実際に働く際に、とても重要です。というのは、今日の林業では、機械を使った作業は一般的で、欠かせないからです。

この月の4週間は、学校で、まさにそのような訓練を受けました。私たち訓練生は、いくつかの異なるトラクターやスキッダーで、特別に準備された練習コースを走り、林業機械に関するフィーリングを得る事ができました。講習のなかにはもちろん、伐採のプランニングと実践作業もありました。

ここでは、包括的に把握する能力を身につけることが重要です。個々の伐倒だけに注目するのではなく、作業全体のプロセスと作業体制について、しっかりと認知し、理解し、最終的には自分でそれらを計画できるようになることです。

ボプフィンゲン村で行われた高級材の競売の現場へのエクスカーションもありました。そこでは、いろいろな樹種の原木を細かく観察することができ、価格や用途や木の特性について学びました。また、このエクスカーションでは、私たちは、持続可能な林業の一番の目標がどこにあるかを、自らの目で確かめることができました。手間のかかる作業の成果が報われる高品質の大径木の生産です。

森林作業士の職業訓練期間中、2年に一度、職業競技会があります。2年目、3年目の職業訓練生が全て参加します。だから、訓練期間中、だれでも一度はかならず、このコンテストに参加できます。丸1日かけて、この競技会の中身の紹介と説明がありました。7つの競技種目があります。全ての参加者が、4つの実技と2つの筆記試験と、口頭発表(講演)を行います。約200人の訓練生がこの競技に参加します。

この競技は、今年4月26日行われます。私も参加する予定で、これからそのための準備トレーニングに励まなければいけません。満足できる結果がだせることを願っています。

そのような競技会が開催されるのは、森林作業士という職業に対するアイデンティティを高めること、この職業を外にアピールすること、一般市民の理解を高めるためです。だから、そのようなイベントに参加することは重要だと思います。それにより、今自分が学んでいる職業を、誇りと熱意をもって、社会にプレゼンテーションできます。

次のレポートは、2月末です。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏(講師マイスター)、ベルンハルト•フリードマン(森林官)氏、そしてフライブルク市に、このレポートを書く機会を与えていただいたことに、お礼の言葉を述べたいと思います。

パウル•ランゲ

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