レポート4 2012年12月

親愛なる読者のみなさま、新年明けましておめでとうございます。皆さんにとっていい1年、成功に満ちた1年になることをお祈りいたします。フライブルク市有林に置ける森林作業士職業訓練に関する4回目のレポートです。

12月もいろいろなことを行いました。クリスマス休みももうすぐ、みんな休みを楽しみにしながら仕事をします。クリスマスから新年1月7日まで訓練施設は休みになります。

まず、12月初旬はとても天気が悪かったので、山小屋の屋内施設にいることがほとんどでした。山小屋用の薪を使える長さにチェーンソーで 短く切断する作業をしました。それから、第1森林区画の狩り立て猟の準備もしました。狩猟台の修理もしました。新しい支柱、新しい床、新しい椅子など。

私たちの訓練施設では、狩猟した動物の内蔵などを取り除くときに、動物を掛ける丸太の梁をつくりました。そのような準備作業はとても時間がかかります。狩猟は、しっかりと計画を立て、組織的に準備しなければなりません。とりわけ、私達の区画担当森林官のフリードマン氏は、準備作業で忙しくしていました。個々の狩猟家にそれぞれ持ち場を振り分けなければなりません。どのような動物がその区画にいるのか、どの動物を主に狙うべきなのか、把握しておかなければなりません。

狩猟の日、全ての狩猟家と狩り立て役が集まると、狩猟の目的といくつかの規則、狩り立ての開始時間と終了時間、作業の流れが説明されます。2時間の狩り立て猟の後に、みんなが訓練施設の山小屋の前に集まり、そこで射止められた動物の内蔵取り除き作業が行われ、終了の儀式が行われます。

伝統的には、狩猟された動物に対してホルンを鳴らします。 動物ごとに違う短い狩猟シグナルが吹き鳴らされます。楽器は、伝統的な狩猟用のホルンです。射止められた動物は、モミの枝葉の上に一列に並べられます。こうすることで動物に最後の敬意を払います。モミの枝葉の上に並べられた動物にホルンを鳴らすと狩猟は終わりです。しかし、その後は、大抵、みんなで居酒屋レストランに行きます。この行為は、「最後の狩り立て」とも言われます。通常、狩り立て人は、作業のお礼として、狩猟家からお金をもらったり、ご飯をおごってもらったりします。

2週目は、天気が悪く標高が高いところでは作業ができないので、ライン平野の湿地の森モースヴァルトに行きました。これまでの現場とは違う樹種、異なる立地条件のもとで新しいことを学べるチャンスです。モースヴァルトにある樹種は、ほとんどが広葉樹です。よって多くの場面で、これまでとは別の作業手法を行わなければなりませんでした。これまでとはまったく違う森林が私たちの目の前にありました。平地で湿っていて、単調で、視界が悪い。個々の作業において適切な判断をするのが難しい現場でした。私たちに与えられた作業は、道から作業をし、道に木を出してくることです。というのは、土壌が柔らかく、道がない林内にマシンを走らせることが困難だからです。特殊で難しい作業でしたが、これを職業訓練のときに経験しておく事は、将来、さまざまなシチュエーションで適切な判断をするために重要だと私は思います。

ハーベスターによる作業現場で、道を封鎖する作業も行いました。残念な事に私たちの講師マイスターはそのとき病気でいませんでした。訓練期間を終えて森林作業士の資格をもっている作業員と一緒に作業をおこないました。それは、自然保護地域リーゼルフェルトでの作業でした。ここでの作業は、景観保全整備です。ハーベスターマシンの仕事は、その土地の在来種でないダグラスファーの列を伐採することです。そのあと、土地に適した在来種の更新が行われます。ここでチェーンソーでなくハーベスター機械を使用されたのは、時間と経済的な観点からです。

リーゼルフェルト地区は、もともと農地でした。第二次世界大戦のときまで、その土地には、市の汚水が撒かれていました。自然によって下水処理を行っていたのです。土壌の深いところでは、機械的な汚水処理が行われていましたが、土壌は有害物質に汚染されていました。

リーゼルフェルトの現在の景観は、灌木や果樹、その他の広葉樹が特徴で、ダグラスファーを除去することによって、自然に近い状態にする、という意図がこの作業にはあります。

そこから少し離れたところでは、人工の垣根が、100m置きくらいの間隔で、伐採されました。自然に近い灌木の景観を創出するためです。ここでは、フォワーダーによる集材作業のサポートもしました。機械は、ここでは、地面が凍っている時しか投入できません。湿って柔らかい土壌だからです。ここでの作業は、木材生産ではなく、景観保全整備と自然保護です。このような経験も重要だと思います。木を切るモチベーションはいろいろあるということを学べます。

リーゼルフェルトでの作業が終わり、クリスマス休み前の次の週は、ロスコップフ森林区画でプロの作業員と一緒に働きました。助っ人が必要だということだったので。木の収穫作業です。私にとっての一番のハイライトは、はじめて1人で油圧ジャッキを使用して木を倒したことです。木は、谷側に傾いているダグラスファーの大木でした。それを山側に倒すためにジャッキを使用しました。この作業ですが、チームの森林作業マイスターのベルンハルト•フォルデラーが、側について、作業の最初から最後まで一つ一つ、丁寧に指導してくれました。

この作業、とてもうまく行きました。というのは、私たちの講師マイスターのベルント•クラマーが、11月に、油圧ジャッキの使い方をしっかり指導してくれていましたので。しかし、実際に自分でやってみると、簡単に見えたことが難しかったりします。この伐倒での特徴は、ジャッキを入れ込む空間を切り抜くことです。この作業は、正確さが要求され、練習を重ねる事が必要です。またジャッキを入れたあとのチェーンソーでの作業では、ジャッキに当たらないようにすることも重要です。ジャッキは金属でできていますので。またいろいろ勉強しました。

次のレポートは1月です。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏(講師マイスター)、ベルンハルト•フリードマン(森林官)氏、そしてフライブルク市に、このレポートを書く機会を与えていただいたことに、お礼の言葉を述べたいと思います。

パウル•ランゲ

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