レポート2 2012年10月

親愛なる読者のみなさま、フライブルク市有林での私の「森林作業士職業訓練」に関する2つ目のレポートです。10月に行ったことをお伝えします。

この月は、たくさんの多種多様な、そして新しい作業を行いました。

最初に行ったのは道のメンテナンスです。ベルント(マイスターで講師)と私は、森林基幹道を車で走りながら、一定の間隔で取り付けられている排水用の暗渠を点検していきました。暗渠の場所には短いポールが立ててあり、直ぐにわかるようになっています。草や灌木が生い茂ってポールが見えない場合は、そこの植物を取り除き、ポールにスプレーで色をつけます。

その後はもちろん、暗渠にたまった枝葉その他のゴミを取り除く作業を行わなければなりません。これは機械も使いますが、スコップなどを使って手作業でも行います。暗渠の呑み口と出口をきれいにしなければなりません。特に大雨が降ったあとなどは、たくさんの枝葉や泥が暗渠に集まってきて、詰まっている暗渠がありますので、この作業が必要です。

年に一度、「職業訓練メッセ」という特別なイベントがあります。フライブルク市が提供している様々な職種の職業訓練の情報提供の場です。もちろん、私たち森林作業士の職業訓練も紹介します。この小さなメッセは、フライブルク市の市役所前広場で行われました。

講師マイスターのベルントと、訓練生のデニスと私で、我々の活動の様子を紹介しました。私たちの展示スペースには、林業用トラクター、テントの中に、パンフレットその他の資料を置いて、紹介しました。私たちの役割は、興味をもつ若者に、森林作業士の職業訓練の情報を提供し、森林作業士の日常を伝えることです。将来の職業訓練生は、実際に職業訓練を行っている私たちに、これまでの経験や印象など、いろいろなことを尋ねられます。

私は、このメッセは、訓練を受ける側と訓練機関が直接いろいろな話ができて、とてもいいと思います。訪れた若者達には、まず、1週間の研修を行い、自分に向いているかどうか確かめることを薦めました。私たちの訓練施設には、ときどきそのような短期研修生がやってきます。フライブルク大学森林環境学部からの研修生もいました。

2日間、私たち訓練生チームは、ロスコップフ区画のプロの作業員チームと一緒に働きました。私たちの講師マイスターは、そとときは、別の場所で講習会に参加していたので不在でした。私たちは、ブナとカラマツの森での作業を手伝いました。主にカラマツの伐採でしたが、カラマツの下に生えているブナの低中木も何本か伐倒しました。ブナの伐倒作業においては、チェーンソーの刃を正しく目立しておくことがとても重要です。デプスゲージ(刃の食い込み調整)が、固いブナの木に合ったものでなければ、正確に安全に伐倒することはできません。だから準備作業がとても大切なのです。デプスゲージが深すぎれば、柔らかい木しか切ることができません。

その後私たち研修生チームは、若木の手入れ保育作業を行いました。鎌で、植林されたダグラスファーとカエデの周りに生えている草を刈りました。ブラックベリーが生い茂っていて、若木が見えない場合があるので、とりわけ注意しながら行わなければなりません。冬が来る前にこの作業をやる必要があります。そうしないと、草やベリーのツルに雪が積もり、その重みで中に生えている若木を潰してしまい、植林の手間と作業が台無しになってしまいます。

次に、モミの木の若木の保護をしました。先端の新芽が動物に食べられるのを保護する措置です。新芽のつぼみはオイルと栄養分が豊富で、野生動物(特にノロジカ)の格好の餌になります。新芽は木の成長にとってとても重要なので、しっかり保護しなければいけません。特殊な液剤を新芽に塗ります。これは野生動物にとってとても不快な味で、食べるのを止めます。専用の刷毛でこの液剤を塗ります。この措置は、野生動物の数が多い場所や木の生育条件が悪い場所で集中的に行われます。私たちは今回、モミの木を保護する作業をしました。この作業は、野生動物の餌不足が起こる冬が来る前に行います。この作業は、雨の後や雨のときに行ってはいけません。葉が濡れていると液剤がしっかり付着しないですので。特に食害に遭いやすいのはモミの木と広葉樹、例えばカエデとかサクラです。ノロジカのほかに、カモシカが棲息する場所では、特に食害が多くなります。

安全措置も行いました。歩行者道の脇の枯れ木を取り除き、駐車場の周りで倒木など危険性のあるトネリコなどの木を取り除きました。その伐採作業の際には、一般人の立ち入り禁止措置をしっかり行うことが重要です。というのは、このような場所はとりわけ人の行き来が多いからです。

もちろん普通の伐採作業も行いましたが、今回は、講師マイスターと一緒に、木の選定作業も行いました(通常は区画担当森林官の仕事)。将来の木の樹冠スペースをしっかり開けてあげることが目標です。この林分での残す将来木はサクラの木。伐採木は主にブナでした。将来木に傷がつかないように伐倒することが重要です。せっかくの将来木に傷をつけてしまったら、非建設的です。私たちは、この伐倒に置いては、KATシステム(ケーニッヒスブロン伐倒システム)を用いました。伐倒木を意図的に掛り木にして、そのあとウインチワイヤーで引っぱって倒します。

 

競売の場所での作業も行いました。とりわけ価値の高い木が集められ、せりにかけられます。ここではダグラスファーとカラマツが主な樹種でした。私たちの作業は、原木丸太の両端を薄くチェーンソーで切ることです。それによって年輪の構造がわかりやすくなり、木の欠点部分も見えやすくなります。そのあと、手間をかけてしっかりと計測も行います。価値の高い原木を載せる枕木も低品質の原木から切ってつくりました。刻み目をしっかりと入れて載せてある原木が転がり落ちないようにしました。これらの高級材は、高価値材生産を目指した森づくりの成果です。

 次のレポートは11月です。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏(講師マイスター)、ベルンハルト•フリードマン氏(森林官)、そしてフライブルク市に、このレポートを書く機会を与えていただいたことに、お礼の言葉を述べたいと思います。

パウル•ランゲ

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