レポート15 2013年11月

親愛なる読者のみなさま。フライブルク市有林における私の森林作業士職業訓練に関する15回目のレポートです。11月の活動を報告します。

 11月は、他の区画でも伐採作業が本格的に始まりました。先月、タワーヤーダーで作業をしたシャウインスランド山では、伐採集材作業を止めました。雪の多さと土壌の湿りから、区画担当森林官と話し合い、作業を中止することにしたのです。伐採集材作業において、林地にダメージをたくさん与えるような木材の収穫は、やるべきではないからです。ですので、我々作業員チームは、標高の低い、緩斜面の場所に移動しました。

山を少し下って、まず最初にブナ林で伐採を開始しました。広葉樹の伐採は、針葉樹のように簡単ではありません。まず、葉っぱがついている状況ですと、木の診断と正確な伐倒が困難だからです。また、斜面におけるブナや他の広葉樹で問題になるのは、「張り」です。広葉樹は、針葉樹と比べ、「張り」状態になり易いのです。周りに遮るものがなく立っている広葉樹であっても、枝は、針葉樹にくらべ長く重いですし、それだけたくさん「張り」が生じます。

 

ブナ林の作業は、数日で終え、次は、隣のキルヒツァルテン市のフライブルク所有林区画に行きました。ここでは針葉樹のトウヒの伐採です。しかし雨がたくさん降ったので、集材作業は簡単ではありませんでした。この林地は、簡易な集材路によって整備されていました。今回のような雨の状況においては、しっかりと強固に作設された森林基幹道があったほうが、断然いいです。集材路の地面は湿って、道が重いマシンをしっかり支持することができません。林業専用トラクターで木を引きづって集材する作業で、深い轍ができてしまいました。マシンが土に埋もれて、自力で抜け出せなくなった場所もありました。このような作業を続けると、土壌を痛めますので、その場所でのさらなる作業は中止しなければなりません。

伐倒作業は、この場所のようにほぼ平坦な場所は、斜面とはまったく違います。どの木も、どの方向かに傾いていますが、斜面の場合のように明確ではありません。平地では、木の傾きを誤診することがよくあります。後向きと思っていたのが前向きだったり。しかし、基本的に平地は作業しやすいです。斧を木の側に置き忘れても、取りにもどるのも平地なので楽です。

枝払い作業に関しては、木をどの方向に倒しても同じです。重要なのは、稚樹や若木を傷つけない場所に、あとでトラクターウインチで引っぱり出しやすい方向に倒すことです。平地なので、山側に倒すのか、谷側に倒すのか、考える必要はありません。転倒や落石の危険も斜面にくらべると遥かに低いです。このような場所でのトウヒの伐採作業においては、チェーンソーによる枝払いで、3ポイントメソッドを用いることができます。このメソッドは、針葉樹の枝払いを、安全に体に負荷をかけないで、効率的に行うためのものです。針葉樹の枝が、規則的に、同じ位置から冠状に生えていることを利用したメソッドです。

11月末は、私はロスコップフ区画に配属されました。その区画の作業員の1人が病気になったため、その代理として私が働くことになりました。私の好きな区画で、気持ちよく働くことができます。区画が変わると道具も変わります。それはチェーンソーです。例えばこちらのメーカーのチェーンソーは、ある作業がよくできて、別のチェーンソーは、別の作業がやりやすい、と特徴があるので、作業のやり方も若干変わってきます。

次のレポートは12月末です。

訓練生の仲間、ベルント•クラマー氏(講師マイスター)、ベルンハルト•フリードマン(森林官)、そしてフライブルク市に、このレポートを書く機会を与えていただいたことに、お礼の言葉を述べたいと思います。

パウル•ランゲ

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